台風前の1日。縄文杉に向かう沢筋でヤマボウシの白い花がひときわ柔らかく目に映りました。
*(写真右上の白い花がヤマボウシの花です。)

木の名前も花も実も大好きな木のひとつで、花を見つけてとても嬉しくなりました。

『ヤマボウシ(山法師)』は、
ミズキ科 ミズキ属

日本から中国、朝鮮半島に分布する高さ5メートルから10メートル程になる落葉高木で、日本では東北南部から九州の野山に見られるハナミズキ(別名アメリカハナミズキ)の近縁種。

幹には粘りがあり硬く、古くから木槌や水車の歯車、農具の柄など器具材としても用いられているそうです。

花びらの様に見えるのは「総苞」と呼ばれる部分で、本当の花は総苞の中心にある粒状のもの。

名の由来は、花を法師(僧侶=比叡山延暦寺の山法師)の頭に、4枚の総苞を頭巾に見立てたことから。

実は果肉が柔らかくて甘みがあり、生食の他、ジャムや果実酒にもなります。

ビタミンやカロチン、アントシアニン等を含み、滋養強壮や疲労回復などの効能があると言われ、乾燥させると下痢や腹痛にも効くそうです。

今の時期は「サツキ」が沢に美しい彩りを添えています。

帰路雨が降り始め、行きに開いていた「ヒメコナスビ」(屋久島の固有変種)の花は花をきれいに閉じていて、それがかえってとても可愛らしく小さな草ぐさの中で輝きを放って見えました。

縄文杉もかつてはこの「ヒメコナスビ」より小さな時があったんですよね。

ムビラガイド 濱田 森