概要

現地ガイドの多くがおすすめする山ナンバーワンが黒味岳ではないでしょうか。世界自然遺産に登録されている太古の森をぬけ、森林限界を超える天空の世界が。森と展望を望める変化に富んだトレッキング・トレールなので楽しみながら山頂まで目指せます。

江戸時代にまとめられた『屋久島大絵図』には黒御岳と記載されていますが、なぜか今は黒「味」岳という漢字があてられています。「御岳」という呼称は、屋久島では崇拝の対象とされる高峰につけられているそうです。なので黒味岳は屋久島では神聖なお山の一つです。登頂されたら、きっとその意味が実感としてわかってもらえると思います。

上の写真は黒味岳の山頂です。山頂からは九州最高峰の宮之浦岳(写真右)、ナンバー2の永田岳(写真中)を望むことができます。写真を見ての通り、登りつめた感覚では、宮之浦岳より高いナンバーワンの山かと錯覚してしまうほどの迫力です。この巨石の先端に立って大パノラマの展望を360度見渡した時の感動といったら。。。個人的には、宮之浦岳より好きな山で、ダイナミックで壮大な風景が広がっています。

 

黒味岳山頂にて。運がいいと雲海が広がることも。

山と高原地図でのコースタイムでは淀川登山口から出発しておよそ3時間15分で黒味岳に登頂できると記載されていますが、途中の世界自然遺産に登録されている森と沢が素晴らしく美しいので、休憩や写真撮影の時間をたっぷりとって、当店では5時間ぐらいかけてじっくり登りつめます(スピーディにピークハントしたい方は、その旨お知らせください)。夏以外の春、秋、冬は休憩していると寒くなるので、もう少し早くなります。夏は昼前から山頂は雲がかかりやすくなるので、早朝に出発することをお勧めしています。これまでの経験ですと、午前10時過ぎに山頂にたどり着いていれば高確率で展望をのぞめます。早朝に出発し日帰りで里に降りる場合は、行きはテンポよく歩き、帰りにのんびり時間をかけて下山すると、山頂の展望も森も両方満喫できておすすめです。トレッキング時間はおよそ10時間。往復8.2km、標高差は1360~1831m。ガイドなしでも道に迷うことはほとんどない登山道がしっかりしているルートです。以下、日帰りの黒味岳登山の行程を写真をまじえて紹介します。

黒味岳までの道のり

安房集落から車で50分ほど走らせると淀川登山口に到着します。早朝はバスがないので、ガイド依頼されてる方は、ガイドの車で。ガイドなしの方はタクシーかレンタカーで行くことになります。登山口にはトイレがあります。ガイドなしの方は、ここで登山届けを提出しましょう。2017年より登山口にて山岳部環境保全協力金の納入のお願いをしています。詳しくは、屋久島山岳部保全利用協議会のページへ。マイカーでお越しの方は、大型のバスの通行に配慮して縦列駐車してください。出発前に是非、深呼吸してみてください(できるだけトイレから離れて。笑)。 たっぷり鼻から空気を吸い込むと、森の涼しい空気が鼻の中をひんやりさせてくれて気持ちいいです。そして、爽快な森の香りが鼻の中に充満して幸せな気分になれると思います。しばらく深呼吸して都会のザワザワがなくなったら、登山スタートッ!

 

早朝スタートなので運が良ければ、林内で朝日を浴びることも。当店では朝日を浴びることをとても大切にしていて、写真のような瞬間があったら、旅人さんが満足するまでしっかりサンライズタイムを確保します。ある旅人さんに、そのことを言ったら「自分がずっと眺めていたいんでしょ」と言われてしましました。笑 正解っ! 森の中で見るオレンジ色の太陽の光は、森を一気に幻想的な世界にして人を幸せな気持ちにさせてしまう魔法のようなもので、その時間をマジックアワーというそうです。

 

歩きはじめてしばらくするとこんな雰囲気の森が。

 

淀川登山口を出発して1時間ほどでたどり着く淀川。屋久島でトップクラスに美しい沢です。飲み水を補給できます。ここには淀川小屋があり汲み取りのトイレがあります。トイレはここが最後なので、利用したいところです。ここから先は携帯トイレを使用することになります。そして、ここから急な登りが1時間30分〜2時間ほど続きますので、しばしこの清流で火照った体をクールダウンして休憩するのがおすすめです。体力が回復したら、のんびりマイペースで登りましょう。

淀川の沢登りは当店イチオシの遊びです。標高が高い冷たい沢なので9月上旬までがオススメです。

 

急な登りに心が折れそうになりますが、途中顔を見上げると心おどる巨木が結構あります。上の写真は僕のお気に入りの巨木のうちの1本です。当店のガイドと歩くメリットの1つとして、名も付いていない見過ごしてしまいがちな無名の木に気づけるできるチャンスが増えます。ガイドなしではなかなか気づけない小さなコケから巨木まで、植物の不思議やたくましさを驚きを交えて解説しながら、標高を上げていきます。

 

この小刻みのガイド解説が、疲れない登山のペース配分を実は生んでます。話す回数と時間、内容を当店のガイドは、旅人さんの体力と趣向に合わせて、選定してインタープリターしています。黒味岳のルートで一番精神的にも体力的にもしんどいこの登りを、ネガティブな念を抱かずにさらっと楽しく登れるか、ガイドの腕が試されるゾーンでもあります。ネガティブになってきたら、遠慮なくその旨お伝えください。笑

 

高盤岳のトウフ岩が見えてきたらきつい登りもあと少し。あがった息を整え休憩しながら、なぜこんなに綺麗に岩が割れたのか、太古の屋久島に思いをはせるのも面白いです。科学的には方状節理という現象で割れたとされていますが、太古の時代に、屋久島のカミ様がやったと信じている人も。自然の中は、答えのない「なぜ?」がたくさんあって、みんなで想像を膨らませて空想の話をしてると、不思議と笑い話になっていって山登りに花が咲きます。科学的な詳しい解説はガイドの時に。

 

「なんで◯◯◯なんだろう」に対する科学的な解説を聞けるのも、ガイドを雇う魅力の一つです。

 

急な登りを終え、無名の小ピークにある展望所に立ち寄ると、天気が良ければ黒味岳が一望できます。新緑の季節に来ると(写真は2017年5月21日)色とりどりの緑の樹海が壮大で、赤い葉柄(葉っぱと枝をつないでる棒のような部分)が特徴的なユズリハの新緑ロードは、一見の価値があります。

展望台からは久しぶりの下りが続きます。5〜10分ぐらい歩くと突然視界が広がります。小花之江河という高層湿原に到着です。緑の絨毯が広がりとても気持ちがいい場所です。

 

この日は鹿が7頭いました。そこまでたくさんいることはまれですが、数頭でしたらかなりの確率で出会っているので、鹿好きの人はじっくり時間をつくって鹿の登場を待ちたいところです。晴天だと、トウフ岩が鎮座する高盤岳を望むことができます。

 

湿原は登山靴で歩くと植生が破壊されやすいので木道が整備されています。木道以外は歩かないよう注意しながら進みます。晴れていると進行方向に黒味岳が(青い矢印の山がそうです)。

 

小花之江河から10分ぐらい歩くと、より大きな高層湿原「花之江河」に到着します。夏は青々していますが、秋から春は写真のように一面茶色に変色します。杉は常緑樹とされていますが、ここら辺の標高の杉の葉は茶色に紅葉します。写真の山にあるまばらな茶色い木たちは杉です。晴れていると黒味岳(写真左)が見えます。

花之江河も鹿の多いスポット。ガイドをしていてこれまでの遭遇率40%ぐらいでしょうか。運が良ければオス同士の戦いを見ることも。野生動物との感動タイムをたっぷり楽しみたい場所です。木道が広く休憩に最適ですが、夏場は日陰なく日差しが強いのでかなり暑いです。

 

花之江河を過ぎ、15分ぐらい歩くと「黒味別れ」に到着します。宮之浦岳に行く道と黒味岳ヘ向かう道の分岐点です。この分岐点を左折します。ここからは急な登りが山頂まで続きます。この分岐から黒味岳までおよそ45分です。急な崖を登るためのロープ場が5箇所ほどあります。

3つ目のロープ場から、徐々に見晴らしが良くなっていきます。

 

 

旅の時間 

約10時間

  • 送迎にかかる時間は含まれていません。
  • 詳しい送迎時間は前日に電話にてお知らせします。
  • 安房地区の宿に宿泊されると、登山口への移動距離が最短となり、送迎時間が遅くなり比較的ゆっくり寝れます。笑

必要最低限の持ちもの

昼お弁当・ザック・雨具・登山靴・ストック・帽子・着替え・タオル・水筒・行動食・トイレ用ティッシュ・携帯トイレ・ヘッドライト・常備薬 ・保険証のコピー

  • ザックは20~30Lの大きさが手頃です。
  • 雨具は上下わかれているものをお勧めします。
  • 雨のときは折りたたみ傘・ザックカバーがあると重宝します。
  • ヘッドライトは緊急時のときのため必ず準備してください。
  • 屋久島は雨の多い島です。雨具を着ていても衣類が濡れる可能性があります。綿ではなく速乾性のある素材の着替えを準備してください。
  • 山の朝晩は冷え込みます。防寒着は夏以外はダウンジャケットを、夏はフリースがおすすめです。
  • 山の朝晩は冷え込みます。夏以外は手袋をお忘れなく。
  • 水筒はペットボトルでもかまいません。旅の途中、水をくみます。
  • お腹が弱い方で、山の水を飲めない方は最低1Lの水をお持ちください。
  • 途中からトイレがありません。携帯トイレをお忘れなく。
  • 行動食は、チョコレートや飴など高カロリーのものをお勧めします。
  • その他、軍手・タオル・お菓子・カメラなどがあると快適に旅を楽しむことができます。
  • レンタル品を取り扱っています。下記は2泊3日での料金です。

雨具:1,500円 登山靴:1,500円 ザック:1,000円 ヘッドライト:500円 ザックカバー:500円 ストック:500円 折りたたみ傘:500円

上記7点セット:4,000円

 

料金

1人で参加:25,000円 / 2人で参加:13,000円 / 3人で参加:11,000円 / 4人で参加:10,000円

  • 5人以上で参加のグループはお問い合わせください。
  • 料金はお一人様の税込金額です。
  • お一人様での参加の方へ、他の参加者がいた場合は13,000円となります。
  • 送迎はサービスで行っていますが、宿泊先によっては送迎できない集落もあります。詳しくはお問い合わせください。
  • 環境保全協力金をお願いしてます。山泊まり2,000円、日帰り1,000円です。詳しくは屋久島山岳部保全利用協議会のページへ。
  • 旅の思い出を写真に残せます。
  • 料金はツアー終了後に現金にてお支払い下さい。クレジットカードの取り扱いはしておりません。
  • 以下の補償制度が料金に含まれています。安心してご参加下さい。

問い合わせ&予約

不明な点や質問などありましたら、お気軽に電話かメールよりご連絡下さい。ツアーの予約は予約フォームからお願いします。

TEL:080‐8357‐3308 or 080‐8588‐5288(問い合わせ時間:8:00~20:00)
Email:s28071977@gmail.com

※現在、予約フォームが送信できないという問題が発生しており、予約フォームが使えない状態です。お手数おかけしますが上記のメールアドレスに①氏名・②参加人数・③ツアー内容・④参加希望日・⑤電話番号(メールで返信できない場合のため)を明記のうえ送信してください。折り返し、詳細を返信いたします。

加入している補償制度

・死亡・後遺障害 1,000万円
・入院日額 5,000円
・通院日額 2,500円
・賠償責任 1億
・救援者費用等 38万円

※補償範囲外の責任は追いかねますので、ご了承ください。

キャンセル料

お客様の都合によりキャンセルされた際は、以下のキャンセル料が発生します。
なお、海況によるツアーの中止及び天候の悪化により来島出来なかったことによる中止の場合は、キャンセル料は発生しません。

・当日のキャンセル→上記料金の100%
・前日~3日前→上記料金の50%
・4日前~7日前→上記料金の30%
・8日前以上 →キャンセル料は発生しません。