沢筋のそばにあるモッチョム太郎は尾根筋にいる万代杉とは対照的に、着生物がたくさん付着した屋久杉です。
万代杉との距離は歩行時間にして30分弱。これだけ近い場所にありながら容姿がまったく異なってしまうのは、自然環境が大きく影響しています。尾根は乾燥していて風が強く吹くので、尾根に生きる万代杉には苔がほとんど生えず樹皮がむき出しの状態です。また樹高13.2mと背はとても低いです。反面、モッチョム太郎の樹高は24.5mとほぼ2倍の高さがあります。何千年生きる屋久杉でさえ、自然の力に多分に影響を受けながら生きてるんですね。
正確な年を忘れてしまいましたが、2015年か2016年の台風によってモッチョム太郎の大枝が折れてしまいました。上の写真の右下にある枝が、その時落ちた枝です。
※このページに使用している写真はすべて2019年1月に撮影したものです。