1日朝から夕暮れまで山で遊んでタクタになって。
お腹も空いて、眠くもなってきて、足も痛くなってきて。
ネガティブな気持ちが押し寄せてすべてが嫌になりそうな時に、西の空がじわじわと染まりだす。それまでの情念を一気に消し去るような幻想的な色彩の世界が天上界に広がっていきました。山の旅はまるで人生のよう。
山の心でさえ刻々と変化しているのだから、人の心が浮き沈みするのは必然でしょうがない事なのかもしれません。
時に凹み、時に舞い上がり、波のように進んでは戻りながら、人は自分らしくあれる自分だけの山をジリジリと探し続ける。