屋久島の杉の特徴として、幹から根(不定根)を生やすことがあります。雨の多いこの島では、幹が濡れている状態が続くと、その水分を得るためなのか発根します。
これまでたくさんの不定根を見てきましたが、ウロ(木が空洞化した部分)の中に根を生やしているのは初めてです。ウロの下には腐葉土がたまっていて、そこに根っこは入り込んでいました。
また一つ、島の森に生きる者のたくましさを知った瞬間でした。自然でのこんな気づきの一つ一つが僕の心を豊かにしてくれています。
高塚小屋〜新高塚小屋で撮影。1泊2日の弾丸縦走だと、無心で通り過ぎてしまいがちな区間ですが、素晴らしい森が広がっているので、噛み締めるようにゆっくり歩きたいエリアです。