ヤクシマオニクワガタ @屋久島

Prismognathus tokui Y. Kurosawa, 1975  in Yakushima

屋久島にしかいないオニクワガタです。屋久島では標高1000m以上になると、稀に出会えます。低地ではなぜか出会ったことがありません。写真は平石岩屋(1700m)にて撮影。

ここで一つの仮説を。オニクワガタの先祖は、洪積世の氷期に大陸から侵入し、次の間氷期に北上して日本中に広がった。気温の上昇とともに海水面が上がり、屋久島を含む南九州の一部が本土から隔離されたために、屋久島のオニクワガタは独自の変化を遂げ本土とは異るものとなった。

ヤクシマオニクワガタの交尾シーンに出会い、興奮状態に陥ってしまい不覚にも絶好の機会を逃してしまいました。撮影時は両者の目にしっかりピントが来るようにしか意識が向かず、下山して写真を見てから、あることに気づき、驚きと無念を感じた昆虫撮影となりました。

あることとは、上の写真では確認できなかった交接器が下の写真では、伸び始めている!それに驚き、そして接写している時は全くそのことに気づかないでいたので、交接器には全くピンがきてないことに残念無念。。。

感動シーンに出会うとついつい「木を見て森を見ず」の興奮状態になってしまうので、精進精進ですねー。