ナナカマド バラ科 ナナカマド属
秋、葉の紅葉や赤い実が美しく、北海道から九州まで分布する落葉高木。
ナナカマドの実を野鳥は好んで食べます。
しかし、ナナカマドの実には、青梅やアーモンド、リンゴなどと同じ「シアン化合物」の毒が微量含まれ、苦味成分が強いそう。
でも、熟した頃、雪によって実が凍ると毒素が分解されるそうで、その時期鳥が好んで、食べることによって、種を遠くに運んでもらえているとのこと。
また、ナナカマドの実には、食品の細菌やカビの増殖を防ぐ保存料に使われる「ソルビン酸」という成分が含まれます。
そのため、気温が下がって葉が枯れ落ちて雪に覆われても、腐らないで赤い実をつけていられるようです。
中には、待ちきれないで、渋い実を食べてしまう鳥もいそうですね。
ムビラガイド 濱田 森