黒味岳には素晴らしくかっこいい木が点在しています。そのうちの一つです。かなりの風格があり盆栽の見本となるようなジンとシャリが素晴らしい木です。ジン・シャリは盆栽用語で、幹や枝が朽ち果て、白骨化したものをいいます。林業では雑木扱いされてしまうのでしょうか。ジン・シャリは盆栽会では見所の一つとされ、故意に樹皮をはがして写真のような風格のある木になるよう仕立てたりします。
黒味岳に行く時はいつも挨拶する木で、この日(2013年5月25日)はシャクナゲが一輪。なんとも粋なはからいをして雅な世界を創りだしていました。あれ以来、シャクナゲの時期になると、このシーンを思い出し、また出会いたいと思うのですが、2018年現在、同じようには咲いてくれたことは一度もありません。屋久島に住んでいると毎日が奇跡の連続です。