先日ガイド仲間と羽神岳に登ってきました。
羽神岳は白谷雲水峡に近い羽神三山(羽神岳1228m、前羽神岳1127m、東羽神岳1078m)の1つです。登山道は無いため、藪漕ぎをしながら、地形を見て、地図を頼りに進みます。
山頂は、木々が繁っていて、展望は殆ど望めません。
この日は、口永良部島の噴火の後で、火山灰が、木々に降り積もっていて、中低木をかき分けて進むと、灰が舞って、くしゃみと鼻水が止まらず、カメラもジャリジャリになってしまいました。
藪も多く、どうルートを取ろうか、迷うこともしばしば。
展望のほとんど無い、この山の魅力の1つは時折現れる、存在感のある巨樹達。
木漏れ日に照らされ沢が輝いていました!
普段仕事では、山で会ってもゆっくり話すこともなかなか出来ないガイド仲間と、自分たちのペースで自由にこんな風にみんなで山を歩く時間は、楽しく、オフシーズンならではのとても貴重な機会。
空洞の巨樹の中から見上げると、つららが出来ていました。
(撮影 島結 笹川 健一氏)
今回、個人的には羽神岳でムビラを弾くことが大切な目的でしたが、運良く一番弾きたいと感じた巨樹の下で奏でることが出来ました。
写真とは反対側の、この木の裏側で弾いたのですが、静かな気配に包まれ、僕もいつもより小さな音でムビラを奏でました。裏側は空洞になっていて、少しだけつららも出来ていました。
裏側は日光があまり当たらないので、表と裏では別の木のようでした。
この時ムビラの音色を生で初めて聴いたガイド仲間が、「ムビラの音色が優しいのはもちろんですが、森が優しくなったような気配を感じました。」と、感想を後で伝えてくれました。そんな風に感じてもらえて、何より嬉しかったです。
またムビラと一緒に屋久島を旅して行こう!
羽神岳という名前を知った時からなぜか、特別この山の名前の由来が気になり、登頂後、人に尋ねたり、ネットや資料を随分調べたのですが、結局分かりませんでした。(涙)
どなたか、ご存知の方がいたらぜひ教えて下さい!