黒味岳に向かう途中、標高1400m付近で、シキミの花が咲いていました。
清涼感のある花なのですが、花や葉、実、さらに根から茎に至るまで全てに、毒成分を含んでいます。
特に、中華料理に使われるスパイス、八角によく似た形の果実には、アニサチンなどの有毒物質を多く含み、食べると死亡する可能性もあります。
そんなシキミの実は、植物としては唯一、毒物及び劇物取締法により、劇物に指定されています。
中毒症状は、嘔吐、腹痛、下痢、痙攣、意識障害などで、最悪だと死亡することも。
シキミの語源は、四季を通して美しいことから、「しきみ、しきび」という説。
実が平べったいので、「敷き実」。
有毒なので、「悪しき実」から来たなど諸説あるようです。
また、葉を乾燥させ粉末にして、抹香、線香の材料ともなります。
シキミには、毒もありますが、その香気で悪しきを清める力があるともされます。
こどもは、なんでも口に入れて試したりするので、この実のことは、6歳になる僕の娘にも、念のため伝えています。
本当に美味しそうな、爽やかな香りがするんですよね。
こどもは、なんでも口に入れて試したりするので、この実のことは、6歳になる僕の娘にも、念のため伝えています。
本当に美味しそうな、爽やかな香りがするんですよね。
令和2年3月28日縄文杉トロッコ道で撮影
雨の中のシキミは黄色の花が映えてとても綺麗でした!
シキミ/樒
学名 Illicium anisatum
シキミ科 シキミ属の常緑小高木
分布 本州(宮城県、石川県以西)、四国、九州、沖縄