ムビラガイドの、濱田 森です。
長年使っていたパソコンがついに壊れてしまい、アップが遅くなりましたが、先日友人の荒木田さんにムビラトリップのモニターになって頂き、龍神杉に会いに行きました。
ムビラ( Mbira)とは
アフリカ、ジンバブエ、ショナ族の伝統楽器。
雨音やオルゴールの様な深く優しい音色がします。
両手の親指を主に使って弾くことから親指ピアノとも呼ばれ、祖先や精霊などと交信する神聖な楽器でもあります。
ムビラトリップでは、屋久島の自然の中で、トレッキング、カヤック、キャンプ等をしながら、ムビラガイドの演奏するムビラを聴いたり、ワークショップで弾き方を習い、ムビラの曲を弾けるようになる体験などが出来ます。
荒木田さんは、数ヶ月前まで屋久島でガイドをされていましたが、久しぶりの山歩き。森でムビラを聴きたいと彼女からリクエストがあり、すぐに浮かんだのが龍神杉。ムビラトリップのモニターをお願いすると、ちょうど龍神杉にとても行きたかったとのこと。すごく、タイムリーでした。
この日、日の出前の暗い中、車で登山道へ向かう林道で目の前をアオバズク(フクロウの一種)がスーッと横切り、木に止まり僕と目が合いました。フクロウ好きの僕は、「今日来てよかった!」とそれだけでものすごくテンションが上がり、良い1日になりそうな気がしました。屋久島でアオバズクに初めて会えたのです。
歩き出すと、道中、小さな沢を何度も渡ります。ある沢には、龍神水と彫られた岩と、祠があります。ありがたく水を頂きました。いつもだけど、ほんとに水が美味しい〜!
明け方まで雨が降っていたので、潤いを増した苔はとってもキレイ!
苔の森歩きには、最高のコンディションでした。
あまりに景色がキレイなので、目を見張り、何度も立ち止まってしまいます。
苔むした石畳の登山道は美しく、足の置き場に困るほど。
おにぎりみたいな岩についた苔がみずみずしく輝きを放っていました。
トロッコ道跡の森に木漏れ日が差し、ため息が出るほどたまらなくキレイでした。
木々も苔も光輝いていて、あまりの美しさに、荒木田さんの表情も輝いていました。
ヒメシャラが、一面グリーンの中に明るいアクセントと、コントラストを与えてくれ、森の美しさを引き立ててくれます。
結構急な傾斜を登って行くところもありますが、風景に力をもらいながら進みます。
いよいよ龍神杉に。
霧の中に佇む龍神杉は、神秘的でした。
大好きな龍神杉と久しぶりの再会に荒木田さん感無量のご様子。
小雨降る中、龍神杉の側でムビラを奏でました。
龍神杉は、強い生命力と大きなエネルギーを感じる存在。そして、思いの外、とても柔らかな印象も受けました。
また、会いに来たいと強く思いました。
荒木田さんのムビラの感想
「雨のしずくが落ちてくるなかで、奏でられるムビラを聞いて、そのしずくに音になって落ちてきているような、それぐらい優しく、自然の中に溶け込んで聞こえてきました。
そばで聞いているだけで、とっても心地よくて、自然の中で癒されて、さらにムビラの音でも癒されて、とても心地よい幸せな感覚で浸っていました。また、是非自然の中で聞きたいです!」
このルートは、結構ハードで健脚向きなコースなのですが、この日は、あまりに苔の森がキレイで楽しく、あっという間の1日でした。
早朝、登山開始前にアオバズクを見て、予感した通り素晴らしい森歩きになりました。
それも、モニターを快く引き受けてくれた荒木田さんの、ポジティブな人柄と愛のある楽しいトークのおかげでした。
荒木田さん、ありがとうございました!
ぜひまた、ムビラと龍神杉に会いに行きましょう!
ムビラと一緒に屋久島を旅してみたい方は、こちらより↓
屋久島ムビラトリップ 〜ジンバブエの伝統楽器ムビラとの旅〜
屋久島の自然とムビラの音源動画をご覧になりたい方は、ぜひこちらを↓
屋久島ムビラサウンドトリップ
龍神杉コースの詳細については、こちらより↓