2月は最も屋久島の山岳が冷え込む季節。雪化粧した永田岳に出会える季節です。
2017年2月16日
永田の雪山登山は最低3泊4日を要します。天候が崩れやすい時期なのでプラス2日は予備日として確保しておきたいところです。そんな条件なので、なかなか登山者はいないです。そこがまた冬の永田岳の魅力です。
南の島だけに雪をもたらした寒波が過ぎ去ると急速に雪が溶けてしまいます。なので、雪の状態が良い永田岳を狙うのはとても難しいです。そこがまたまた永田岳の魅力となっています。
2019年は4月9日にラストの冠雪がありました。上の写真はその時のものです。
4月になると雪の季節が終わりを告げます。雪の終わりとともにアセビの開花が始まります。
5月下旬、奥岳の永田岳は新緑が全盛となります。アセビの花と入れ替わるようにミツバツツジが咲きだします。もう人間界ではシャクナゲの開花がまだかまだかとざわている時期。永田岳山頂付近では、新緑に赤紫のミツバツツジが点在する美しき風景が広がりっています。
2019年5月23日
華やかなシャクナゲ節より、アセビとシャクナゲの束の間の新緑の季節が、個人的には何ともぐっときてしびれます。
2019年5月23日
同時期にシャクナゲの蕾が膨らみ始めます。ミツバツツジが終わり始める頃、いよいよシャクナゲの季節到来です。5月の下旬から6月中旬ぐらいまでシャクナゲ登山を楽しむことができます。
シャクナゲは花が終わりしばらくすると、新芽を吹き出します。シャクナゲの新芽はクリーム色の綿毛をまとっているので、山全体が白くなります。雪の純白とは一味違った世界で、とても美しいです。
2017年7月13日
高山植物の開花も次々に始まります。
8月。ヤクシマダケ(笹)の緑と夏空の真っ青さが最も鮮やかに。下界の森や里に生きる生きものたちの熱気が山頂にまで伝わってきます。上からは強烈な太陽のパワーが。かいた汗も一気に蒸発。パワフルな夏真っ盛りです。
9月。山の色合いはまだまだ夏ですが、秋の風が吹き始めます。
2017年9月15日
夏から秋にかけては夕刻、雲海が発生しやすいです。永田岳の山頂で、是非この雲海劇を心ゆくまで眺めてほしいです。心に真の安寧がおとずれます。
2017年9月15日
10月の中旬を過ぎると夏雲も終わり、秋の空へ。もう、山頂はニット帽にダウンジャケットがないと寒いくらい。植物の居眠りの声が聞こえ始め、夏の躍動的なムンムンな空気が変化し、ほんのり寂しさをともなう澄み切った透明感のある空気へと。
2018年10月18日
11月。秋がじりじりと深まり、まったり山で停滞できないほど寒さがこたえてきます。山頂部では控えめな紅葉が始まります。
2018年11月3日
12月。毎年、初冠雪し山岳が一度リセットされます。すべてを白にしてしまう雪の世界の始まりです。