今回は、小学4年生の女の子とそのお母さんと白谷雲水峡を旅してきました。
お父さんは、この日縄文杉のツアーに参加していたので別行動でした。
屋久杉やコケの森、ヤクシカ、様々な草花に出会いながら、この日メインの太鼓岩では、九州最高峰の宮之浦岳を望むことが出来て、お二人とも、とても嬉しそうでした。
たまたま二日間続けて、別々の小4の女の子と旅をしましたが、自然を見る視点や、豊かな感性に刺激を受けることが沢山ありました。
僕が見落としてしまう、微細なものや、自然の変化にいち早く気付いたり、今日の女の子は、写真を撮るセンスが抜群に良くて、
「そんなアングルで撮るんだ〜!」と、感心することしきりでした。
自然体で伸びやかな印象を受けるとても美しい写真を撮るのです!
『ヒナノシャクジョウ』(雛の錫杖) ヒナノシャクジョウ科
関東以西、以南、四国、九州、屋久島、沖縄本島、中国南部、マレーシア、ボルネオ、インド等に生息する、
乳白色でごく小型、多年生の菌従属栄養植物です。
菌従属栄養植物とは、葉緑素を持たず光合成をしません。
カビやキノコの栄養源は森とも言われ、木々が光合成で作りだした糖分や落ち葉、枯れ枝などから栄養をもらう種もあり、
ヒナノシャクジョウは、特殊な能力を持つ根の中に入り込んできた、カビやキノコの菌糸から栄養を抜き取ってしまうそうです。
そんなことから、森を食べる植物と称されたりもする不思議な植物なんですね。
この仲間には、深海の生物に通じるような、本当に不思議な色や形態のものもいて、いつか見てみたいのですが、森や生命のメカニズムには、驚かされる事だらけです。
今回、旅の終わりに、
「今まで歩いた山の中で1番楽しかった!」
と言ってもらえたのはとても嬉しく、これをきっかけに自然をより楽しんでいってもらえたら何よりです。
ムビラガイド 濱田 森