
快晴に恵まれた今回は、大阪の高校生の修学旅行に同行させて頂きました。
当初の予定では、縄文杉トレッキングに行く予定でしたが、台風24号の影響で、正規のルートが通れないため、急遽白谷雲水峡のトレッキングとなりました。
僕が担当したのは、男子5名、女子4名合わせて9名のグループ。

台風後で、水量を増した飛流落としの流れは、激しく泡立ち迫力があり、写真には写せませんでしたが、波しぶきにキレイな虹が浮かび上がっていました!

前日みんなで夜更かししてほとんど睡眠を取れなかったと言う男子は、道中眠たげでもありましたが、太鼓岩に着くと奥岳の展望の広がりに、さすがに目も覚めて、楽しそうにみんなではしゃいでいました。

青空と奥岳のコントラストが美しく、生徒さんたちもハイテンションでした!

お弁当を食べていると、一頭の雄鹿がゆうゆうと現れ、周りを6、70人の人に囲まれているにもかかわらず、全く動じていない様子で、草をムシャムシャと食べ続けていました。
写真部だという、女子生徒の一人は、野生動物を撮影するのは初めてだったとのことで、ものすごく集中して、熱心にヤクジカを撮っていました。

花の少ないこの季節、サザンカの白い花がひときわ美しく咲いていました!
サザンカ (山茶花)ツバキ科 ツバキ属
樹高6メートルほどになる、常緑小高木。
日本では、園芸種として、本州でも多く見られますが、自生地としては、山口県、四国南部から、九州中南部、南西諸島などに分布。
また、ツバキ科の植物は熱帯から亜熱帯に自生し、サザンカやツバキなどは、温帯に適応した珍しい種で、日本は自生地としては北限。
漢字表記の由来は、中国語でツバキ類をさすところから。
サザンカという名前は、山茶花の『サンサカ』『サンザカ』が、訛ったところからきているそうです。
また、新鮮な葉には、タンニンやクロロフィルなどが含まれ、すりつぶしたり、新鮮な葉を蒸し焼きにして、椿油と練り合わせ、切り傷、擦り傷などの患部に塗布して使ったりもするとのことです。
今回縄文杉には会いに行けませんでしたが、白谷雲水峡の森や、太鼓岩からの眺めが、高校生の彼らの記憶に良いものとして残ってくれることを願います。
ムビラガイド 濱田 森