今年は暖冬で雪が降らず、すっかり諦めていた雪山登山。3月15日の寒波到来でようやく奥岳で積雪したという情報を聞き、うずうず。
しかし現在、アペルイガイドスタッフは、今季から始まるゲストハウスづくりに熱中していて3月の営業許可の取得に向けてラストスパートで動いています。今年から、里でのキャンプを絡めた新企画を企んでいます。なので、山に行きたい気持ちをぐっとこらえて、大工に精を出していた僕らにクリスマスプレゼントのようなご褒美。しかも、カメラ好きのお客さんと一緒に奥岳に行けるなんて。屋久島にはやっぱり神さまがいますね。
17日に淀川登山口から入山。16日にぐっと気温が上がってしまったので、予想通り雪はかなり溶けていました。積雪は花之江河周辺の日陰ぐらいから。日向はもう結構溶けてしまっていました。15日の情報だと花之江河で積雪30cmほどあったようなので、やっぱり南の島。花のように雪は急速に散っていきます。これが、屋久島の雪山の良さでもあり憎さでもあります。
花之江河にて。
投石平でこんな感じ。
宮之浦岳手前の南面は、、、
「やっぱり、遅かったか」そんな印象のパラパラ状態。
しかし宮之浦岳を越えるとぐっと量が増え、ようやく雪心のセンサーが興奮状態に。ギリギリセーフで壮大な風景に出会えました。やっぱり雪の山岳風景はたまりませんね。
屋久島は日本の縮図のような島で北西風が運んでくる湿った冷たい空気は島の中心にそびえる山岳にぶつかって雪となります。なので日本海側のように島の北面に雪が積もることが多いです。
この日の宮之浦岳の山頂の風速予報は13m。実際の体感は8〜10mといったところだったでしょうか。予報ほどではなかったですが、結構な突風。体感温度はマイナスの世界。突き刺すような冷風は、やっぱり演歌が似合いますね。
宮之浦岳手前では、ボブマリーを口ずさみながらステップを刻み。
宮之浦岳北面からは、北島三郎で心を温め、ぐっとストックを握りしめていました。
本当に豊かな気持ちになれる山岳です。屋久島の冬は。もう里はすっかり春なのに。
4月に降雪があった年もあるので、まだまだ期待したいところです。
今回のベストショット。平石から見る宮之浦岳ノースフェイスに、歓喜の雄叫びが勝手にでてきました。
ん〜っ!やっぱり屋久島たまりませんっ!