写真は屋久島の黄金縦走路での稜線歩きで通る平石を東面から撮影したものです。宮之浦岳〜平石間は起伏の穏やかな平和的な道が続きます。稜線の登山道はあくびがでて昼寝したくなるような笹の草原が広がっています。まるで、縄文杉にあやかった屋久島の観光業のような平和さです。
しかし、東壁をみてびっくり、これほど落ち込んでいたんですね。谷底の安房川から平石のピークに上り詰めようとしたらモッチョム岳登山の50倍くらいの過酷さでしょう。それは、まるでこれからの屋久島の観光業の道のりなのかもしれません。登山道という名の道標のない藪漕ぎ。さぞピークに立った時の喜びは一入でしょう。想定内の安易な山のピークほど味気ないものはありません。
山が教えてくれた哲学。
「山は困難をきわめれば極めるほど 喜びも極まる」
今年はかつてないほど観光客が減ってているそうです。
おかげさまで、夏に研修で山にたくさん入れる。
安心、安定は山屋として退屈でしょうがないですから。
いい時代になってきたなあ、屋久島。