川のほとりの花崗岩の上に、ミヤマシキミの赤い実がなっていました。
ミヤマシキミ(深山樒)Skimmia japonica ミカン科 ミヤマシキミ属
関東以西から九州、屋久島までの山地に見られる常緑低木。
正月の飾り花として使われ、実は1センチ程でマンリョウよりも大きく、億両とも呼ばれます。
葉をちぎるとミカンのような香りがしますが、葉や実には、有毒成分アルカロイドのシキミアニンを含み、誤食すると、痙攣、血圧低下、心筋麻痺などを引き起こすとされます。
ミヤマシキミは、山奥に生え、葉のつき方や、葉がシキミに似た木という意味ですが、実際シキミよりも、低い山に多く、葉はより大きく、シキミはミカン科で、異なる植物です。
シキミの実も猛毒ですが、シキミも葉の香りとは裏腹に注意が必要な木の実ですね。
ムビラガイド 濱田 森 Takashi Hamada