連日の雨でしっとりとした森。
苔の緑が鮮やかで、生き生きとした表情。
苔の美しさは屋久島の森の醍醐味。
そして、今日の森も雨が降る。
苔にしずくがつき、さらに美しい森へ。
しずくを見ていると、絵本の《しずくのぼうけん》を思い出す。
このしずくが水のぼうけんの始まり。
雲から雨のしずくが屋久島の森へ。
落ちたところは苔の上。
しずくは、ぽとりと落ちてトロッコ横小川の中。
仲間のしずくと楽しく下っていく。
小川が集まって、さらに大きな安房川。
ダイナミックな川の旅。
大きな花崗岩を横目に海に到着。
水蒸気となって始まりの雲へ。
そして、また雨のしずくとやって屋久島の山に帰ってくる。
そんな妄想しながらしずくに想いをはせる。
森の中では、一つ一つにストーリがある。
想像するだけで面白い。
今日の旅も楽しい一日だった。
2018.7.7 アペルイガイド福元やっくん
今日の苔「ジャゴケ」
大きく平べったい葉、蛇のうろこのような模様が特徴的な苔。
日本全国に分布。和名である「蛇苔(ジャゴケ)」は見た目の蛇のうろこのように見えることから名づけられた。
指でこするといい香りがするのも特徴的。
雌雄異体であり、繁殖は雄は雄器托、雌は雌器托を葉状体の先端に作ります。
特徴的なのはジャゴケは無性芽を付けません。
ヒメジャゴケは無性芽をつけますが、ジャゴケは雄器托と雌器托による繁殖になります。