屋久島の黄金縦走路から唯一障子岳がよく見えるのがここのポイント。坊主岩付近です。いよいよ見晴らしの良い稜線が終わってしまうクライマックスで姿を現してくれます。
今回の縦走ではアセビが咲いてくれていたので、前景にからめて障子尾根を撮影できました。奥岳でまず一番に咲くのがこのアセビ。奥岳の吹きっさらしに生きるアセビは林内に咲くアセビより花が小粒な傾向があるように思います。風雪などの環境の厳しさがそうさせるのでしょうか。色つきも悪く、ふくらみも可愛さにかけますが、稜線で咲くアセビに出逢えると何とも嬉しい気持ちになります。
アセビが咲き始めたなら奥岳の天上界にも春がきたなあ
毎年この時期、同じ気持ちになります。自然のなかで季節ごとに繰り返し思う情念は、飽きというものが来ず、毎年幸せな気持ちになれちゃうから不思議です。やがて、その愛着は郷土愛へと通じるものなのでしょうか。故郷がないような都会生活をしていた僕にはまだわかりません。
温かな日射しにホッとする安堵感と、雪の季節が終わってしまったという寂しさの2極の思いが入り混じって、なんとも言えない気持ちになります。
春分を迎えまた新しい季節がやってきましたね。
障子尾根は、正確には小障子〜障子岳の区間を言うのでしょうか。地図にはそう記載されていますが、北西に伸びている尾根は障子岳を境に真北に方向をかえ、坪切山、矢筈岳、吉田岳、一湊岳、志戸子岳と尾根が続いています。その区間を勝手に北尾根と呼んでますが、この尾根の山域を今年は歩いてみたいなあと思っています。
春はいつも、文章が支離滅裂になりがちですいません。ワクワクで思いがあちこちいっちゃいますね。
いや〜、お山の春って本当きもちいいっ!