今年の白谷雲水峡の積雪は、雪山を愛している人にとったら貴重な現象です。今年で移住してきて10年目。これほどまでに白谷に雪が積もったことはないです。奥岳は相当積もっていることが予想され困難を極める可能性が高いので、雪の屋久島を楽しむなら白谷雲水峡が今、旬です。
消防の救急救命を受講後、せっかく宮之浦まで来ているのでどのくらいまだ雪が残っているか、遊びに、、、いや、調査に!1泊で行ってきました。下山後2月15日現在、ヤクスギランドはそれほど積もっていなかったので、北面がよく降ったんだと思います。崇高する永田岳はきっと、、、妄想するとヨダレがでますね。
白谷雲水峡登山口付近の沢でこんな感じ。2月10日に来たときよりだいぶとけてました。さすが南の島だけあって、寒波が過ぎ去ると一気に雪は水へと。。。
しかし、日陰になってる林床はまだまだ雪が楽しめる状態です。14日は200人ほどの人が白谷に入山していたらしく、トレース(踏み跡)がしっかりできていて楠川歩道は、ワカン(かんじき)いらず。太鼓岩まで歩きやすいです。一方、奉行杉コースはトレースは数日前に一人しか通ってないんじゃないというボンヤリしたトレースがあるだけで、ワカンを付けてもズブズブと沈むぐらい雪が緩んでて、上りは大変そうだったので、下山時に通ることに。
楠川歩道の渡渉点。降った直後に来たら凄かったでしょうね。今回は登るタイミングが遅すぎました。冬の屋久島の里ではあまり用事を作らず、寒波を待ったほうがいいですね。毎年、そう思っているのだけど、里も面白いことたくさんなので、毎年外せない予定を入れてしまって、ジャストのタイミングで入れないもどかしさを感じてます。夢の断捨離が必要ですね。笑
有名な観光スポット「苔むす森」。ここら辺からはまだまだ綺麗です。
沢と雪の造形美が多数あって、一日中夢中になれます。
広角でワイド写真が多くなっていく雪の森ですが、マクロの目に切り替えると、美しい世界がたくさん見えてきます。そうすると、全然すすまなーい状態になります。山登りは進まないときの方が、幸せが増幅してることが多いです。足早に歩いているときは、今という時間より未来に起こるだろうと想定している「目的」に心が囚われてしまっていて、瞬間の一期一会を逃しがちになってしまうこと、結構あります。
苔と雪のコントラストがとにかく美しいです。
コイタチがぴょんぴょん飛んでました。残念ながら若干後ピンで残念。。しかし、望遠で初めてアップを撮影できました。以下のURLに納得写真をアップしてます。かなり可愛い写真なのでできれば大きい画面のパソコンで是非見てほしいです。https://trekking.aperuy.com/photogallery/mustela-itatsi-sho
日向の太鼓岩はもう雪はほとんどない状態です。木の枝には皆無でした。眼下の安房川の巨石にはまだ雪が残っていたので、降った直後はきっと、眼下の樹海が一面真っ白だったことでしょう。かなり貴重な機会を逃してしまった悔いが残ります。もう一回寒波さん来てください!
翌日は朝からしとしと雨。時折、生暖かい空気が入り込んできて、それが冷却されてるカメラに触れると、レンズは一気に曇り、こんな写真に。。。雪もより緩んで、ワカンが沈んで沈んで。。。膝上まで沈んでしまうことも。奉行杉コース二代くぐり杉〜二代大杉の区間はほとんど撮影できずだったので、常に歩いていたのですが、その区間を歩くのに2時間30分を要しました。雪が緩みやすい屋久島では、スノーシューが必要なシーンが毎年多々あるので、いよいよ買おうかなあ。でもまた装備が重くなるなあ。。。
とまあ、いろいろストレスを感じることが多い屋久島の雪山ですが、常緑樹&苔の緑と雪の白の世界は、そのマイナス面を忘れさせてしまうほどウットリの世界で、中毒性があります。
是非、冬の屋久島に来て雪の魅力を堪能してください!