今回も、前回に引き続き高校生の修学旅行のガイド!
沢の水をとても美味しそうに飲んでいたのが、印象的でした。
ヤクシマオナガカエデが黄葉しはじめていました!
ヤクシマオナガカエデ Acer moriforium ムクロジ科
葉の先端が尾のように長いことから、尾長カエデと呼ばれる屋久島固有種。
カエデの仲間の種子は、写真のような「翼果(よくか)」と呼ばれるプロペラみたいな羽根を持つ果実の中にあります。
この羽根の長さと重さは、カエデ独特の回転ができるように絶妙なバランスが保たれているようです。
このフォルムで、落下速度を減少させ、種を遠くに運びます。
カエデの種子が滞空する原理は、空中でホバリングするハチドリや、飛翔するトンボの原理と同じで、回転するときに発生する小さな空気の渦(翼端渦)のおかげで、羽根の上方の空気圧が下がり、羽根を吸い上げるんだそうです!
揚力を得たカエデのタネは、風に乗って空中を長時間滞空するようです。
そんな、カエデの翼果の原理をヒントに、「カエデドローン」というドローンも創られています。
小さな種子にも、ユニークなメカニズムが秘められているんですね!
ムビラガイド 濱田 森