屋久島の海岸部に自生しています。春田浜の群生が最も見応えがあり、春の開花に合わせてよく会いに行きます。一見地味に見える花ですが、ぐっと寄って覗くと、とても美しい造形をしています。
傷つけると、白色の乳液が出てきます。その汁に触れると皮膚炎、鼻炎、結膜炎などの炎症を。血液中に入ると、めまい、昏迷、痙攣、瞳孔散大を起こすようです。誤食すると、咽喉膨張、充血、嘔吐、下痢などを起こすようで、結構怖い植物だったんですね。魚毒にも用いられるそうです。
民間療法で台湾では、毒蛇咬傷に貼り付けたり煎服するそうです。
毒を含むことで、動物たち食べられることを免れ、命を繋いでいるのかもしれませんね。これに見習って僕も毒々しいガイドになって屋久島で生き残りを図りたいと思います。笑
トウダイグサ目 トウダイグサ科 トウダイグサ属の多年草。
屋久島での開花期:2月下旬〜3月中旬
分布:関東南部以南〜琉球。台湾や朝鮮南部にも分布。