ユノミネシダ(湯ノ峰羊歯)
屋久島の登山道脇で可愛い姿のユノミネシダを見つけました。
先端から新葉を出していつまでも伸び続けるシダで、大きいものは人の背丈を越えるほどになるそうです。
シダは湿った場所に生えていると思っていましたが、このシダは明るい所を好み、林道際の明るい林縁などでよく見かけます。
名前の由来は発見地の和歌山県の湯ノ峰からきていて、植物学者の南方熊楠さんが見つけたシダです。
1904年(明治37)に和歌山の田辺が気に入り移り住んだ南方熊楠は和歌山の地で、植物採集をしているときに湯の峰の地でユノミネシダ を発見しました。
真紅の粘菌や熊野丁子蘚(くまのちょうじごけ)ともに、発見を大いに喜んだ手紙も残されているそうです。
発見の湯の峰の地でこのユノミネシダを見てみたいものです!
令和2年3月14日にユノミネシダ の新芽を見つけました。巻き方がまたキュートですね!
ユノミネシダ(湯ノ峰羊歯)
コバノイシカグマ科 ユノミネシダ属
分布:本州(伊豆半島、伊豆諸島、紀伊半島)~沖縄