ちっちゃなコップのような形の、コチャダイゴケが生えていました。
直経は5mm~1cmほどで、幼い時はボールのような形をしていますが、成長すると口を開きコップのようになります。コップの中に小さな茶色や黄土色の小塊粒という粒が入っていて、この中には胞子が詰まっています。
この粒は雨が降ると雨水の衝撃で外に飛び出し、周りの草に絡みつきます。そしてその草を食べた動物の体内に入り、糞とともに違う場所に排出され、そこで次の世代が新しく発生するという、変わった生態をもつキノコです。
上の写真は、雨の日だったので小塊粒が外に飛び出ているのがわかりやすいですね。
コチャダイゴケ/小茶台苔
ハラタケ科 コチャダイゴケ属
学名 Nidula niveotomentosa
発生場所:雑木林の枯れ木や落枝の上などに群生することが多い
季節:夏~秋