ニホンカナヘビ
海岸近くの平地から1,000m以上の山地まで広く生息する。
一般的には平地から低山地帯の範囲に多く、森林内よりも草地や林縁部でよく見られ、生垣や植え込みなど緑の多い郊外の宅地や雑草の茂る空き地などでも繁殖し、東京都と千葉県ではレッドリストの準絶滅危惧相当に指定されている。
全長16〜25cm程度で、尾は全長の2/3以上を占める。ニホントカゲより長い尾をもち、体は南へ行く程細長くなる傾向があります。
同じニホンカナヘビでも、北海道産では体に占める尾の長さの割合が70%程になるのに対し、屋久島産の場合は74%程になる。
昼行性で、盛夏では炎天下を避けるため陰や草本の茂み、石や建築物の隙間、といった場所ですごし、姿を見せる時間帯は早朝や夕刻に集中する。地表を中心とする低い場所を徘徊し。
高さ2メートル程度までは木に登ることもあり、都市の住宅のようにブロック塀などで細分化されると、ニホントカゲは行動範囲を分断されて絶滅しやすいが、ニホンカナヘビは生き残りやすい。
体温調節のために陽の当たるところで止まっている姿もよく見られるが、驚くとすぐに草木の間に身を隠し静止して様子をうかがう。
ニホントカゲが石や倒木の下に隠れるが、ニホンカナヘビは茂みに逃げ込むことが多い。捕まりそうになると尾を切り尾が動いている間に逃げる。
食べ物は昆虫やクモ、ワラジムシなどで稀にその死骸や果実を食べることもある。
逆に小型の哺乳類や鳥類、ヘビ類などに食べられてしまう。
モズの「はやにえ」にされたり、ヘビのシロマダラによく食べられる。小さいうちはカマキリなどの昆虫にも食べられちゃいます。
ニホンカナヘビ
爬虫網 有鱗目 カナヘビ属
日本の固有種
分布:北海道、本州、四国、九州、屋久島、種子島、中之島