雨の日の黒味岳トレッキングの帰り道、花之江河をすぎた木道でニホンヒキガエルを見つけました。
屋久島のヒキガエルは巨大で20cm近くにもなるものもあり、他の地域に住むものと区別され、ヤクシマヒキガエルという別亜種とされた時期もあったが、現在は本土九州、四国、本州にも見られるニホンヒキガエルと同亜種と考えられています。
主に夜行性で,やや開けた地表で採食し、皮膚から毒液を分泌することがある。天敵の少ない島等で繁殖するときわめて高い密度に達することがあり、在来の地表性昆虫等に大きな影響が及ぶ事も・・・
肉食性で地表に生息する昆虫(特にオサムシなど地表性の甲虫やアリ),ミミズ,クモなどを食べている。
〜花之江河で潜水中!何匹見えるかな?〜
生息地は垂直分布の幅が広く,海岸近くから高山帯の池、湿原、湖などの浅い場所に住み。止った水地にたくさんの雄が集まり、賑やかに「クックックッ…」という声で鳴き繁殖をします。
同じく早春に繁殖するニホンアカガエル等に比べて深い池を好んで生息します。
ゼリー層に包まれた紐状の卵塊(卵紐)を産出しその蔵卵数は1,500~14,000個、大型の雌は多くの卵を産みます。
花之江河を通りすぎようとする時、ニホンヒキガエルに会うと思わず足を止めてこのおっとりした姿に見入ってしまう事があります。
「のんびりして行きなよ!」鳴き声がそう言っているように僕は感じます。
そんなニホンヒキガエルのいる風景が好きです。
令和2年3月30日午前6時頃に撮影したニホンヒキガエルです。
オスを背負ったメスがいました。このような状態を抱接(ほうせつ)というらしく、このような状態で産卵を待っているそうです!
実は写真を撮る前はオスの上にもう一匹乗っていたのでこのオスのライバルだと思います。自然の争いをまた一つ目撃しました!
ニホンヒキガエル
Bufo japonicus japonicus
両生綱 無尾目 ヒキガエル科
(Bufonidae, Anura, Amphibia)
分布 西日本に広く分布.紀伊半島南部~近畿地方西部,鳥取県日本海沿い~島根半島を除く中国地方,四国,九州全域とその周辺島嶼(見島・壱岐・平戸・五島列島・天草・甑島列島・屋久島・種子島など)
体長 8〜18cm