縄文杉が発見されるまで、最大の屋久杉として大王という名がつけられたそうです。高さ24.7m 、幹周11.1m 。縄文杉に向かう途中の登山道で出会うことができます。
放射性炭素年代測定で、3000年以上の細胞が確認されています。同じ測定方法で確認されている縄文杉の最も古い細胞は2170年。ということは、もしかすると縄文杉より大王杉の方が長い生きしている可能性があるということです。可能性といった理由は、古い細胞は木の中心部にありますが、両者ともに幹の中心は空洞化していて、採取することができないからです。
縄文杉より間近で見ることができるので「縄文杉より迫力があるな〜」と感嘆する方が多くいます。しかし、年々、周りの木々が生い茂ってきて大王杉が見えにくくなっています。落葉樹の葉が落ちた11月中旬以降が、大王杉の枝ぶりがよくわかるので、撮影にはおすすめです。上の写真は1月に撮影したものです。
ハイノキの花と大王杉 2010年5月8日撮影
新緑は様々な花が咲き始めます。大王杉周辺の標高は4月中旬ぐらいからはハイノキやサクラツツジが咲き乱れ、ヒメシャラの新緑と相まってなんとも美しい世界になります。
2019年1月現在、通行注意の看板があります。見学する際は、十分に気をつけてください。
ちなみに福岡県にも大王杉と名付けられた杉があるそうです。幹周8.7m。樹高はなんと53mもあるそうです。50mを越えるスギは全国的にも数少ないので、一度は見に行ってみたいものです。