縄文杉への途上、新緑が鮮やかな季節ですが、その中でも赤い葉柄が目立つユズリハが沢ぞいで花をつけていました。
ユズリハの葉っぱのシルエットは、フラダンサーのようにも見えるのですが、新葉と花が加わるとさらに華やかさを増す感じです。
名前の由来は、新しい葉が成長すると、今まで上を向いていた古い葉が場所を「譲る」様に垂れ下がり、落ちるところから。古名は「ユズルハ」
また、新葉が揃うまで古葉が落ちない性質を、親から子に財産を譲ることに見立て、縁起の良い植物として、お正月や、祝辞の飾り物にも使われます。
秋になると、ブドウのような実をつけますが、実には毒性があり、食べると呼吸困難などを引き起こす恐れがあります。
葉や樹皮にも、有毒物質を含み、動物が食べると立てなくなったり、食欲不振、心臓麻痺を起こすこともあるようです。
ユズリハ/楪
学名 Daphniphyllum macropodum
トウダイグサ科科 ユズリハ属
樹高 5〜12m
分布 福島以西、四国、九州 海岸から離れた内陸の山地に自生。