白谷雲水峡の苔の森を、雨音みたいなヒメハルゼミの大合唱をシャワーの様に浴びながら1日ゆっくり、じっくり歩きました。
歩く速度を落とし、周囲をつぶさに眺め、時に立ち止まり足元に目を向けてみると、様々な生き物の世界が展開しているのに気がつきます。
昆虫達、ヘビやカエル、草花など、そしてここ屋久島では、苔の織りなす不思議な世界も広がっています。
よーく見なければ、気づかずに見落としてしまう、微細な存在ですが、ひとたび関心を持って、観察し出すと、沢山の驚きや発見があり、森歩きの楽しさが倍増していきます!
上の写真は、
「アブラゴケ」
アブラゴケ科で長さ2センチ〜6センチ、蛍光グリーンの様に明るい黄緑色で、名の由来は葉の表面を油でコーティングしたように見えることからきているそうです。
コケの中でもとりわけ葉の細胞が大きく、それが光で透けた模様はユニークでとてもキレイ。
お日様に照らし出されたコケの森の輝きは、人を笑顔にしてくれます。
白谷川では、ヤマボウシが満開で、鈴なり状態で、川面を覆っています。
この日は、森の中でムビラを弾きました。
屋久杉の下、沢の音とムビラの音が混ざり合い響きました。
水辺が心地よい季節になってきましたね。
ムビラガイド 濱田 森