宮之浦岳の縦走ルート上、雨降る中、ひっそりとコミヤマカタバミの花が咲いていました。
ヨーロッパの大部分と、アジアの一部に自生するカタバミ属の植物。
葉はクローバーに似た丸い3小葉。小葉は倒心形で、夜間や雨の日に閉じます。
かつては、コミヤマカタバミを煮出して、シュウ酸カルシウムを抽出したそうです。
名前の由来は、睡眠運動の時に、片方が欠けて、食べたように見えるところからで、古い言葉では食べることを食(は)むというので、カタバミと呼ばれます。
昔、カタバミの葉で鏡を磨いたことから、鏡草とも言われます。
雨の中、重いザックを担いで歩いていて、けなげに咲くコミヤマカタバミの花に心和まされました。
コミヤマカタバミ
学名 Oxalis corniculata
カタバミ科 カタバミ属
分布 北海道、本州、四国、九州の山地帯〜亜高山帯の林内に自生。