ケチョウチンゴケの若葉の透きとおるような黄緑色がみずみずしくキレイでした。
ケチョウチンゴケの茎は高さ1〜3センチほどで、黒褐色か褐色の仮根が密生。
葉は丸みを帯びた倒卵形、葉の長さ4.5〜6mm,縁は丸く全縁で、上部の葉はうちわ形。
葉緑の細長い細胞や中肋がよく目立ちます。
チョウチンゴケ科のコケは、葉が、すりガラスのように薄くて光を透過させるものが多く、光が当たると透明感のある葉が透けるように見えます。
この写真では分かりづらいですが、和名の由来は、葉の上まで伸びる仮根が、もじゃもじゃ生える毛のようで、蒴が提灯のように蒴柄から垂れ下がりつくことから。
ただ、葉上の毛(仮根)は、まだ若い植物体には生えていないそうです。
ユニークな名前と特徴的なコケなので、記憶に残り覚えやすいコケだと思います。
*仮根とは、土、岩、樹幹などに張り付くための毛のようなもの。維管束植物の根と異なり、水や養分を積極的に吸い上げる役割はあまりありません。
ケチョウチンゴケ/毛提灯苔
学名 Rhizomnium tuomikoskii
分布 琉球を除く、全国の沢付近の湿った岩上や朽木上などに普通に生息。