
今回は、オランダのご姉弟とのリバーカヤック。さすが息がピッタリ!

この日は、水面を霧が覆い、とても神秘的な雰囲気が漂っていました。

いつもの川を、まるで別の川のように感じ、息を飲むような美しさなのです。

出発直前までずっと雨が降り、天気予報でも朝から夕方まで雨予報。 『今日は難しいかもしれないな。』 と思っていたのに、カヤックに乗っている間ほとんど雨は降らず、こんな気候だからこその素晴らしい光景に出会えました。

峡谷は、静けさに満ちて、川面は鏡面のように、木々や景色を写していました。

岸からせり出したトベラの木に、くるみのような実がたくさん実っています。

殻がきれいに3つに裂けて、鮮やかで瑞々しい柘榴色が印象的です。
トベラ (扉)Pittosporum tobira トベラ科 トベラ属
東北地方南部以南の海岸付近に自生する常緑低木。
乾燥や潮風に強く海岸線に生えていることが多い。
秋に実が3つに割れますが、中の赤い粘着質の種子は無味無臭で美味しくないそう。
鳥が食べることもあるが、味がないためか、あまり好んでは食べられず、鳥の餌となって運ばれることよりも、粘着性を生かして鳥の身体にくっいて種子を遠方に運んでいるのではと考えられるそうです。
トベラの和名の由来は「扉」
枝葉を折るとチーズのような独特な匂いがすることから、英名では「Japanese cheese wood(チーズの木)」と表されます。
節分の時、オニ除けとして、扉に枝を挟む風習があったことから、この名前がついたとされています。
1度実も食べてみたいし、本当にチーズのような匂いなのか今度確かめてみたいですね。
ムビラガイド 濱田 森 Takashi Hamada