「龍神杉」「雷神杉」「風神杉」に会いにいくルートを現地ガイド目線で写真を使って紹介していきます。
龍神杉ルートのみどころやおすすめをポイントでまとめましたので参考になればと思います。
龍神杉登山道はかつての岳参りの道「益救参道」旧宮之浦歩道の一部を歩くルートで、2007年に整備・開放された登山道です。
沢の水音を聞きながら進む道で急登を避けるようにつづら折れに石段が敷かれているので歩き易く、森はシダなどの亜熱帯植物から杉の植林、照葉樹林、針葉樹林へと移るので屋久島らしい植生が楽しめます。
苔につつまれた石積みの道あり、トロッコ道跡あり、急登あり、沢の渡渉ありと、目先がどんどん変化していく登山道です。訪れる人も少ないので、貸切の可能性もあります!笑
町道神之川林道を約30分進むと右側に4台程度停められる駐車場があるのでここに駐車し登山を開始します。
林道を少し進むと分岐があり、登山道の看板を左側に進むと龍神杉登山ルートに入ります。
看板から約30分、舗装路とガレた道の繰り返しが続きます。
車道とガレた道の最終地点。
ここから本格的な登山道が始まります。
このルートでは龍神杉までの案内の標柱が所々に出てきます、ピンクテープと標柱を目安に進んでください。
登山道を登り始めると亜熱帯林のシダがお出迎え、杉の植林も目立ちます。
沢がちらほら出てきて歩いていて気持ちがいいです。
このルートは標高を示す看板が400m〜1200mまで、100m間隔で設置してあるので登る時の目安になります。
1つ目の給水ポイント『竜神水』
祠も苔も雰囲気があり、真ん中の丸い石には「竜神水」と彫ってあります。水量も多いです。(2019年6月現在)
このルートで特に目を引くのは苔につつまれた石積みの道で、とても歩きやすいです。
標高600mぐらいのこのあたりは季節によりヒルが出ることがありますのでヒル対策を!!僕も雨の日にやられました!笑(2019年6月中旬)。
沢筋を登り終えるとこのルートの魅力の1つ美しいトロッコ道跡に思わず足が止まってしまいます!
しばらくこのトロッコ道跡を進んで行きます。
トロッコ道跡が終わるといきなり急登の石積みの登山道になります、このあたりから照葉樹林帯へと森が変化していきます。
2つ目の給水ポイントで、1つ目の渡渉ポイントの沢です。
穏やかな時も足の置き場所が少ないので、増水時は無理をせず引き返すことをオススメします。
3つ目の給水ポイントで、2つ目の渡渉ポイントの沢です。
ここも増水時は無理をせず引き返すことをオススメします。
ここからの森は杉や栂などの針葉樹林帯に入ります。
不思議な形の木が多くありよそ見してしまいますので気をつけて歩いてください。
ここまできたらもう着いたようなもの、目的地まであとわずかです。
龍神杉に到着!!!
キツイ急登を登りきり 龍神杉・雷神杉・風神杉 のある森へ入ると一気に神聖な雰囲気に!!
龍神杉の前にデッキがあるのでのんびり龍神杉と向き合いましょう。屋久島らしいのんびり時間を感じられる気持ちのいい場所です!
雷神杉(大きな瘤があるのが特徴です)
風神杉(大きな空洞があるのが特徴です)
※ 雷神杉・風神杉は道沿いにありますが看板がないので少しわかりにくいです。
登山道の途中の風景は下の写真をクリックどうぞー!⬇️
雨の日もまた違った森を堪能できます。むしろ雨の日の森はかなり美しいです!雨の日の写真は下をクリック⬇️
■龍神杉コースのルートマップ
歩行距離:片道5km
標高差:1,063m
登りの累積高度:1、106m
下りの累積高度:1、100m
コースタイム:龍神杉までの片道およそ4時間(山と高原地図より)
このコースの注意点
- 登山者が少ないエリアなので道迷いが不安なところ、ピンクのテープが見つけずらい場所もあるので(2019年6月現在)もし、ピンクのテープがなくて迷ったかな?と思った時は、すでに道を外れている可能性が高いので進むことをやめ引き返し道に復帰しましょう。
- 比較的石段などがあり整備されている登山道ですが、苔むした石積みや落ち葉で滑るところもありますので慎重に登り降りしましょう。
- 夏はヒルが多いです。ヒル対策をお忘れなく。
- 大きめの沢の渡渉点が2つあるので前日から雨が続いている時や、当日に雨が多く降っている時は渡れない可能性があります。地元の方に、ここ最近の雨の情報を入手することをおすすめします。
- 標高差が約1,000mありますのでペース配分に注意しながら登りましょう。
- 駐車場までの林道がなかなかの悪路なので車高がある車での入山をオススメします。
- トイレは駐車場、登山道ともにありません。携帯トイレを持って行きましょう。
ではでは屋久島のディープな森を楽しんでください。ガイド希望の場合はぜひぜひアペルイまでー!!