最近は奥岳ばかり行ってましたが、6月25日久しぶり梅雨の白谷雲水峡に行ってきました。前回が6月1日だったのでおよそ3週間ぶり。咲いてる花が一新され梅雨らしい潤いの森歩きとなりました
濃霧が森を覆い、水墨画の中を歩いているようなトレッキング
ギンリョウソウ(銀竜草)
ギンリョウソウは腐生植物。普通の種子植物は葉緑体を使って、自ら光合成をして養分を得ていますが、ギンリョウソウは葉緑体をまったく持っておらず光合成をしていません。茎にある半透明の葉のようなものは、葉っぱが退化したものと言われています。
ギンリョウソウの根には菌類が付着していて、その菌類に寄生して養分を得てギンリョウソウは花を咲かせているそうです。そして、その菌類たちも他の木の根と繋がって共生していて、そこからも養分をもらっているそうです。そんなジゴロな植物は腐生植物と呼ばれています。
ヤクシマスミレ
今年のミヤマスミレはかなりの満開劇を披露してくれましたが、ヤクシマスミレは2か所でしか観察できませんでした。
時折、森に光が差し込み、森がキラキラに
チャボシライトソウの開花前は糸くずみたいな塊で面白いです。この糸くずが、徐々に開いてくると次の写真のようになっていきます。
チャボシライトソウ。上はまだ開花前ですが、下の方は開花が始まってます。花は細長い花被片の根本に小さく咲いています。
本州(愛知・紀伊半島)、四国、九州と限られた地域に分布している植物で、和歌山県や宮崎県では絶滅危惧種1B類に指定されています。
ヒメツルアリドオシ。今年はよく咲いています。2つの花に対して1つの実が結実する不思議な植物です。
日本各地に分布しているツルアリドオシを矮小化したもので、鹿児島県の大口市と屋久島だけに分布してるそうです。
太鼓岩は、いい雲が演出してくれました。
尖った岩「天柱石」が雲の演出で、いい雰囲気かもしだしてました。
ヒメシャラの落花
この花が林床を彩り始めると、いよいよ夏が来るな!というサイン、僕にとっては。
梅雨前線が北上し、明後日から晴れ予報。いよいよ屋久島に夏上陸か?!