白谷雲水峡を今の時期歩いていると、所々に白い可憐なヒメシャラの花が地面や苔の上に落ちていて、目を引きます。
どこに咲いているのだろう?と、上を見渡しても樹冠が折り重なっていたりしてなかなか、枝に咲いているところがなかなか見れないことが多くもどかしくなることもあります。
ヒメシャラは、ツバキ科ナツツバキ属の落葉高木。
シャラとも呼ばれるナツツバキに、似て花や葉が小さいところから、ヒメ(小さいの意)シャラと命名されたそうです。
この木は山で見られる木の中でも特に樹皮がスベスベしてるので、サルスベリの仲間と思いがちなのですが、サルスベリはミソハギ科で観賞用の植物であり、分類学的には全くことなった植物で、日本の森林内で見られることはないとされます。
また、ヒメシャラは幹の美しさから、アオギリ、シラカバと並び、「日本三大美幹」の一つにも入ります。
ヒメシャラの材は赤っぽい褐色で硬く、彫刻や床柱などに使われます。
ヒメシャラ/姫沙羅
学名 stewarita monadelpha
ツバキ科 ナツツバキ属の落葉高木
分布 神奈川県から和歌山県までの本州太平洋側、四国南部、九州、屋久島に分布する日本特産種