木に雪を散りばめたような、白くて繊細な感じのするハイノキの花が屋久島の山中でも咲きはじめました。
名前の由来は、染物をする際、染料を繊維に定着させるためにハイノキから作った灰汁を媒染剤として使ったところから「灰の木」とされたと言われます。
4〜5月に小さな白い花を咲かせ、10〜11月頃に、オリーブを小さくしたような実が黒紫色に熟します。
葉は小さく密にならないので、涼しげな印象。
もともとは、暖かい地域の山地に自生していた樹種で、温暖な環境で花をよく咲かせます。
屋久島の山にはハイノキが多いので、これからハイノキの花で森の景色がまた少し明るくなるのが楽しみです。
ハイノキ/灰の木
学名 Symplocos myrtacea
ハイノキ科 ハイノキ属の常緑小高木
樹高 4mほど
分布 近畿地方以西、四国、九州、屋久島が南限。