ツルリンドウ(蔓竜胆)
地下の茎は細く長く、茎が蔓(つる)になり他の物に絡みつき、伸びて90センチくらいになる常緑多年草で葉の脇に2〜5個の花をつけます。
北海道〜九州のアカマツなどの二次林の明るい所に生育。葉は対生して葉柄があり、長さ3〜5cmの卵状披針形。基部は円形〜心形。葉裏は紅紫色を帯びる。葉腋に淡紫色で先の5裂した、長さ2.5〜3cmの花をつける。
果実は液果で、枯れ残った花冠の上に突き出し紅紫色に熟しよく目立ちます。
名前の由来は、花をリンドウに見立てて、蔓(つる)性からツルリンドウ(蔓竜胆)の名になった。
ツルリンドウ(蔓竜胆)の名は、江戸時代の「物品識名(ぶっぴんしきめい)」、「綱目啓蒙(こうもくけいもう)」にも記述があるようで、江戸時代頃以前からこの名で呼ばれていたそうです。
リンドウの中ではツルリンドウだけがブドウやトマトのような実(液果)を付けます。
秋に熟した実は食べるだけだと味もなく美味しくないが、2~3倍のホワイトリカーに漬け込み、果実を3~4ヶ月で引き上げ約6ヶ月で、淡紅褐色のツルリンドウ酒が出来るみたいなので僕もいつかつけてみたいです。
ツルリンドウ(蔓竜胆)
学名 Tripterospermum-japonicum
リンドウ科ツルリンドウ属
分布:北海道〜九州
花期:8〜10月