推定樹齢3,000~4,000年といわれる巨木「大和杉」に会いにいくコースを地図やログ、写真を使って紹介していきます。
歩行距離:片道3.1km
標高差:309m
登りの累積高度:388m
下りの累積高度:128m
コースタイム:大和杉までの片道およそ3時間(歩行速度はのんびり)
※実際のガイド中に登山GPSジオグラフィカでログづけしたデータに基づいています。
地図を見てもらうと、小高い山のてっぺんを通って谷に下りることを繰り返す山道だということがわかります。
スタートはヤクスギランドからです。ヤクスギランドの入り口を出発し、しばらくは勾配のゆるやかなトレイルを進みます。ウォーミングアップには丁度いいアップダウンです。そして、途中から花之江河登山道に入っていきます。ヤクスギランド内にある看板の17番がその分岐地点です。17番までの最も楽なコースは、個人的には、1→2→3→4→7→11→12→17をたどるルートです。往きはこのコースを通り最速でヤクスギランドを抜け、大和杉へ。大和杉周辺の森に滞在する「人気のないヒトトキ」はたまらなく至福の時間なので。それを最優先したいところです。時間的にも体力的にも余裕があれば、帰りにヤクスギランド内の違ったルートを散策することをおすすめします。

ヤクスギランド内の看板です。
上の表の赤い三角地点がちょうど17番です。花之江河登山道に入ると、傾斜がきつくなるのがわかると思います。ここからぐっと森に趣がでてきます。昭和の時代になるまで、この周辺には伐採するための道がなかったそうです。それが理由なのか杉のみならずツガやモミ、ヤマグルマの巨木が多く自生しています。そして、ほとんど人に会うことはないので、巨木の森を独り占めできます。このコースの見どころのスタートです。
ここから大和杉までは特にポイントとなるような名所はないですが、次々に魅力的な木がでてきます。その森の様子を、以下写真でお伝えします。写真をクリックすると拡大されます。
写真の風景を楽しみながら森をゆったり歩いていると世界遺産の看板が出てきます。その看板が出てきて、すばらくすると大和杉のサインが現れます。そこを左折し下って行くとすぐに大和杉に到着します。ログづけした日は新婚旅行の旅人さんと6本のご神木を見るツアーの最終日だったので疲労がたっぷり。ヤクスギランドからゆっくりと4時間かけてラストのご神木にご対面しました。何があるかわからないので片道4時間みておくとゆとりのある森歩きができると思います。
ログの下りの累積高度は128m。結構下りがあるということです。アップダウンを繰り返すので、写真を撮ったり、
コーヒーブレイクを入れながらスローペースで歩くと良いと思います。アップダウンの頻度や傾斜は上の写真のログを参照してみてください。
このコースの注意点
- トイレはヤクスギランドの入り口にあるだけです。大和杉周辺にトイレはありません。携帯トイレはお忘れなく。
- 登山者が少ないエリアなので道迷いが不安なところですが、ピンクのテープが必要以上に木にぶら下がっているので(2019年1月現在)、それらを頼りに歩けば道に迷う可能性は低いです。もし、ピンクのテープがなくて迷ったかな?と思った時は、すでに道を外れている可能性が高いです。進むことをやめ引き返せば道に復帰できます。
- 根っこが浮きでている箇所がとても多い登山道です。濡れた根っこは滑りやすいので慎重に。
- 夏はヒルが多いです。ヒル対策をお忘れなく。
- 大和杉側の水場(上の地図を参照)は枯れていることが多々あります。雨の多い時期は問題ないですが、雨の少ない7月や1月は、ヤクスギランド内で水を汲んでおいた方が無難です。地元の方に、ここ最近の雨の情報を入手することをおすすめします。
ではでは、屋久島の巨木の森をたっぷり堪能してみてくださいね。大和杉で心を奪われてしまったら、引き返さずそのまま石塚小屋まで行く1泊ツアーが、ぜ〜たいオススメ!さらに奥の森は極上の世界が待っていますよ。山泊が不安な時は当店に相談してくださいね。