花崗岩の大岩の上で、ドキッとするような色合いの大きな蛾の仲間、オオミズアオを見つけました。
羽がボロボロでなんだか痛々しい様子。
どうしてこんな風になってしまったのだろう。
強風、あるいは、何か他の動物に襲われたのだろうか。
エメラルドグリーンの、綺麗な羽の開帳は、80〜120mmほど。
触覚は、櫛歯状で、オスは、はっきりと発達するそう。
身体は白い毛玉のような体毛でモフモフです。
蛹で越冬し、幼虫は緑色のイモムシで、節ごとに毛の束が少し出ます。
幼虫時代は、梅や桜などのバラ科、ブナ科、カバノキ科のほか多くの樹木の葉を食べます。
成虫は、口が退化していることもあり、飲食することが無く、わずか1週間ぐらいほどしか生きられません。
その短い間に交尾をすませて、メスは卵を産んで死んでしまいます。
この華やかな姿は彼らの生涯のわずかな時間だけなんですね。
オオミズアオ/大水青
学名 Actias aliena
チョウ目 ヤママユガ科
分布 北海道から、屋久島まで