白谷雲水峡の沢でせわしなく飛翔するウエノヒラタカゲロウに出会いました。
山地~平地の渓流に生息するヒラタカゲロウの一種で、全体的に橙黄色。
尾毛は2本、腿節中央に黒色の紋があるのが特徴で、翅(はね)は透明で翅脈(しみゃく)は黒く、亜成虫の翅は半透明で黄色味を帯びている。
この翅脈は羽化時に体液を流し込んで翅を伸展するためにも機能し、翅脈の配置などは、140種類以上いるカゲロウの分類上種類を見分けるのに重要な部位となります。
日本語のカゲロウという名は、空気が揺らめいてぼんやりと見える「陽炎(かげろう)」に由来するとも言われていて、この昆虫の飛ぶ様子からとも、成虫の命のはかなさからとも言われるが、真の理由は定かではありません。
カゲロウ達の成虫になってからの命はこの世で一番と言っていいほど短く、成虫になると口がほとんど機能しなくなり、エサを食べることすらできなくなり、数時間から1日で生き絶えてしまいます。
そのため命の限り飛翔し相手を探しているのでしょう。
儚い1日を目一杯生きる姿に勇気をもらいました。
さー明日もやるぞー!!
ウエノヒラタカゲロウ
学名:epeorus curvatulus
カゲロウ目 ヒラタカゲロウ科
約10mm
北海道,本州,四国,九州
春,夏,秋に出現
在来種