屋久島ガイド目線で山泊まりするときの持ち物についてまとめてみました。
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◉雨と切り離せない屋久島の登山
他の山域の山泊まりと基本装備は変わりませんが、雨に対する準備が泊まりの快適さを左右します。いかに雨に濡れない準備をするかが山泊まりを楽しむために大事だと思います。
特に屋久島の雨対策で重要な装備について紹介します。
◾️ザック(40〜50ℓ)&ザックカバー
泊まりの時は寝袋とマットをザックに入れるので最低40〜50ℓサイズのザックが必要になります。
雨の多い屋久島ではマットをザックの外に付けすると、マットが濡れて寝るときに寝袋などが濡れてしまい快適に睡眠できなくなります。
ザックの中にマットをぐるっとフレームのような形にして入れることで、衝撃から荷物を守り、外につけるよりマットが濡れにくくなります。
マットをザック内に入れ形が良くなることでザックカバーのフィットも良くなり濡れも抑えられます。
◾️インナーバック&大きなビニール袋
大雨の時はザックカバーをしていてもザックの背面やカバーの隙間から雨が侵入してしまいます。
そのためザックの中の濡らしたくないもの(テント、着替え、寝袋など)は大きなインナーバックとビニールで二重にして完全防水しましょう。インナーバックがない場合もビニールやジップロックで二重に防水を!
◾️折りたたみ傘
実は使用頻度が高いのがこの折り畳み傘です。
ゆるやかな登山道では歩行中に活躍し、カッパを着ているとき傘をさしていればフードをかぶる必要がないので頭がむれず、ジップをさらに下げて換気もできるので快適にすごせます。テントや小屋からトイレに行くときにも使えます。
◾️着替え&靴下&手拭い又はタオル
屋久島の避難小屋は暖房機器はなく通年湿度が高いので物を干してもほぼ乾きません。
持参した乾いた服に着替えて靴下も履き替えると快適に睡眠できます。
大雨の日は靴の中にも雨が入り込むこともあるので靴下の替えは必須です。
寒がりの人は手足の末端を冷やさないよう厚手の靴下や手袋があるとより快眠できます。
手拭いも濡れた体やものを拭いたり何かと便利です。
その他の必要なもの
◾️ヘッドライト
日が落ちているときの行動の時、泊まりのテント内、トイレに行くときに使います。
◾️寝袋
寝袋を買うときのメーカーによりいろいろ表示がありますが、快適睡眠できる温度4℃程度のものなら4月〜11月の屋久島の避難小屋は快眠できると思います。
◾️マット
地面や床は思っている以上に硬く冷えていて。テントや小屋に何も敷かず、直接横たわると寝ている間に寒さと、床の硬さ地面の枝や石が接地する身体に当たり、痛みにさらされ眠るのが難しくなります。
マットを寝袋の下に敷けば、温かく痛み防止になり快適度がぐっと高まります。
◾️ストック
上り下りの足の筋肉と体のバランスをサポートしてくれる頼れるアイテムです。
◾️携帯トイレ
もしもの時の保険に!コースによってトイレの数も変わるので相談してください。
◾️トイレ用ティッシュ
避難小屋泊まり(淀川小屋、高塚小屋、新高塚小屋、鹿の沢小屋、石塚小屋)のトイレには紙がありませんので持っていきましょう。
※ ティッシュはトイレに捨てられます。
◾️水筒やペットボトル
◾️マイカップ
◾️行動食(軽くてかさばらない物が楽チンです、重い食べ物を持ちすぎると疲れますよ!笑)
◾️常備薬(必要な人)
◾️保険証のコピー
ガイドなしの場合に必要なもの
◾️テント(避難小屋がいっぱいで宿泊できない時に特に必要です。)
テントはたくさんの種類が販売されていますので収容人数や重さを考えて選んでください。
◾️クッカー&バーナー
クッカーとバーナーもたくさんの種類が販売されていますので重さ火力などは調べて好みのもを選んでください。
◾️食糧
非常食など軽くてお湯で作れるものが便利です。
旅を楽しくするのに食のチョイスは重要ですよ!
✖️必要ない、使えない物
石鹸、歯磨き粉(土壌や水を汚してしまうので使えません)
ここには載っていない自分自身のオリジナルな必要品もあると思います。山で過ごしている間の事を想像しながら楽しく準備してくださいね!!